Home 農園日誌 畑を継ぐ為に 農修行 まさか自分が、ハチで救急車を呼ぶなんて。人生で一番怖かった話

まさか自分が、ハチで救急車を呼ぶなんて。人生で一番怖かった話

閲覧ありがとございます! みかん家ミホです。
4月からの農修行も5カ月。今回は、今年の夏に私を襲った、本当にあった怖い話をさせてください。

結論からお伝えすると、私はキイロスズメバチに15か所刺され、救急車で運ばれました

「え、大丈夫!?」って声が聞こえてきそうですが、めちゃくちゃ元気です!
あの日から3週間。死ぬかと思った出来事も、今となっては笑い話…いや、人生で一番大切なことを教えてくれた、貴重な経験になりました。

3週間経ったいま、助けてくれた方々への感謝と、これからの学びとしてこちらにて投稿させて頂きます。
ハチのことも調べたので、ぜひ最後まで読んでもらえたら嬉しいです。


経験あるよ~!って方いらっしゃったら、是非コメントください 経験者に会いたいです🥺


ハチとの遭遇、そして絶望

あれは、夏の終わりの8月29日のことでした。 キウイ畑の横にある、みかん小屋の周りのツタや草をきれいにしようと1人で作業をしていたんです。 普段からみかんの受粉時期にはハチが飛び回っているので、「あ、ハチいるな~」くらいの感覚でした。

ところが、その日私の目の前に現れたのは、尋常じゃないオーラを放つ1匹のハチ。 それは、間違いなく何か怒りを向けているのが分かる、ただならぬ存在でした。

気づいたときには、大量のハチに囲まれていました。 「ヤバい、逃げなきゃ!」 でも、どこに逃げればいいのか、わからなくて。 あばれたら、もっと怒らせるかもしれない。手を振り払うこともできない。 ”ごめんなさいって謝ったら許してくれる? そもそもハチに言葉は通じない?” と混乱していました。

この日、たまたま畑に来てくれていた夫の存在が頭をよぎりました。 夫がいると知らなければ、きっと叫ぶことすら諦めていたと思います。 頭の中が真っ白になる中、ただただ遠くにいる夫の名前を叫んでいました。 「ぎゃーーーーー、ぎゃーーーーー、たすけて、つんくんたすけてーーーー!!」

後から夫に聞くと、最初の叫びはただ「ワーワー言ってる」としか聞こえなかったそう。 本当に助けてほしい時は、明確に「助けて」って言わないと伝わらないんだな、と一つ学びました。

夫が駆けつけた時には、私はうずくまっていて、その周りには30匹くらいのハチが群がっていたそうです。 ああ、想像するだけで恐ろしい…。

この日は暑かったので、筋トレ用のスパッツの上に、長袖長ズボンの厚手デニムのつなぎを着ていました。 「これ着ててよかった、刺されないだろう!」 そう思ったのも束の間、手袋をしている手に、プスっと刺される感覚が。 厚手のデニムを貫通してきた時には、ただただ「おわった…」と思いました。


夫と父の言葉が、命を繋いだ

絶望の淵にいた私を救ってくれたのは、夫でした。 私の首根っこを掴んで、「下に逃げるぞ!立て!俺も刺される、逃げよう!」と叫びながら、私にまとわりつくハチをタオルで払い、必死に階段を駆け降りました。 恐怖で目を開けることさえできなかったけれど、夫に言われるまま、ただただ足元だけを見て走りました。 「夫まで刺されたらどうしよう」とさえ思ったその時、ハチは遠ざかってくれていました。

だんだん手に痛みが広がり、暑さと痛みで意識が飛びそうになりました。 アナフィラキシーショックが頭をよぎり、夫に救急車を呼んでもらいました。 ハチからの毒が体に回る前に、とにかく何か処置をしてほしかったんです。

救急車を呼んでくれている夫の横で、父に連絡しました。 ハチに刺されて気が狂いそうだと伝えると、82歳の父は冷静に一言、「すぐに水で傷口を流せ」と。 水道場で必死に水を流しました。

夫は畑の電波の悪さと戦いながら、何度も電話が切れてはかけ直し、救急隊に私の状況を伝えてくれていました。 電波が悪くて何度も電話が切れるたびに、不安で気が狂いそうになったけど、それでも必死に対応してくれる夫と、電話越しに私の体調を気遣ってくれる救急隊の方々。その安心感に、私は少しずつ落ち着きを取り戻していきました。今回の件で、畑の電波状況を改善しておかないと、何かあった時に助けを求められないという、大きな気づきもありました。

初めて乗る救急車。 助けてくれる人が増えたという安堵で、また少し力が湧いてきました。 救急隊員さんが、両手の甲、腕、両足の膝横…合わせて15か所刺されていることを確認してくれました。 この時に、ハチを見に行った隊員さんが「キイロスズメバチです」と教えてくれたので、ようやく正体が分かりました。


不幸中の幸いと、人生の学び

病院では、ひたすら待機。 毒を中和するような注射があるのかな、と思っていたけれど、そんなことはなく、先生は「ショック状態は刺されてから10分~15分で起きるので、今は大丈夫でしょう」と。 それでもアレルギーはいつ発症するかわからないので安心はできない、と丁寧に教えてくれました。

痛みで狂いそうだったはずなのに、待っている間にどんどん冷静になっていく自分がいました。 ハチの巣に気づかなかったこと。ハチの種類を知らなかったこと。 お客さんが来る時期にこんなことが起きるリスクがあること…。 不幸中の幸いというか、この経験は私をレベルアップさせてくれたな、と思うまでに時間はかかりませんでした。

結果、私はアレルギー症状が出ることなく、薬を塗って飲んだ翌日には痛みも引き、近所のお祭りに行けるほどに回復しました。 「ケロっとしてるね」ってみんなに言われましたが、心の中では間違いなく何かが変わっていました。

もしあの時、たまたま夫が畑に来てくれていなかったら? 父が冷静にアドバイスをくれなかったら? ピンチの時にいつもそばにいてくれる家族のありがたさを、これほど痛感したことはありません。

不幸中の幸いといっていいほど私は軽傷でした。 でも、この経験から学んだことは人生で一番大切なことかもしれません。
農修行初心者🔰がまたお騒がせしてしまいましたが、ここで気づいてよかったことばかりでした。

この場を借りて、迅速に対応してくださった救急隊員の方々、病院関係者の皆様にも心から感謝をお伝えしたいです。本当にありがとうございました。


命がけの駆除と、周りの温かさ

私が病院に運ばれている間、父によってハチの巣の確認と駆除準備が進められていました。 湯河原町では、ハチ駆除用の防護服を貸し出しているそうです。 翌日にはその防護服を借りてくれた父。そしてその数日後には、いつもお世話になっている近隣の畑の小松さんが命がけで巣を駆除してくれました。 本当に感謝しかありません。小松さんありがとうございました。

今回、多くの方の優しさに触れ、そして何よりも家族のありがたさを再認識する機会となりました。


ハチの雑学〜あの日の学びから〜

今回の件で、ハチについていろいろと調べました。ハチに刺されたら…という知識は皆さんも知っておいて損はないはずです。

  • ミツバチとスズメバチの違い
    • 普段みかんの受粉を手伝ってくれるミツバチは穏やかな性格であり、自分や巣を攻撃されない限り刺すことはない。
    • 一方、スズメバチは巣に近づいただけで攻撃を仕掛けてくる。
    • ミツバチは一度刺すと針が抜けて死んでしまうが、スズメバチは何度も刺すことができ、非常に危険である。
  • キイロスズメバチ
    • 体長は2~3cmほどで、スズメバチの中では小さめ。黄色と黒の縞模様が特徴である。
    • 巣は閉鎖空間に作ることが多く、地面の穴、木のうろ、建物の隙間、戸袋など、意外な場所に作られる。
    • 攻撃性が高く、巣に近づくと集団で襲ってくる。特に秋は巣を守るため、攻撃性が増す。
  • ハチに刺されないための服装は?
    • ハチは黒い色に特に強く反応する。これは、天敵(クマなど)に見えるためだと言われている。
    • 畑作業やハイキングなど、ハチがいる可能性のある場所に行く際は、白や黄色など、明るい色の服を着用するのがおすすめである。
  • もし刺されたら…?
    • すぐにその場から離れることが最優先である。巣から10メートル以上離れれば、追ってこないことが多い。
    • 患部を水で洗い、毒を洗い流すことで痛みが和らぐ。
    • 冷たいタオルや保冷剤などで冷やすと、痛みが和らぎ、腫れを抑えられる。
    • 2度目に刺されるとアナフィラキシーショックを起こすリスクが高まる。初めてでも無理せず、少しでも体調に異変を感じたら救急車を呼ぶべきである。


ちなみにちなみに・・・
11月・12月の果物狩りシーズンは大丈夫!?
ってことがよぎると思うのですが「大丈夫です!」
ほとんどのハチの活動が終わり、巣もなくなっています。そのため、ハチに遭遇する可能性は非常に低く、安心して収穫を楽しんでいただけます。
それでももちろん今回の学びを経て、重々に注意深くハチの存在を意識していこうと思います

私の体調はというとすっかり元気で
翌週にはあのつなぎを着て同じ場所で作業ができるほどトラウマにはなりませんでした。
しかし、夫は群れるハチのインパクトが強かったらしく、いまだに真横を飛ぶトンボにさえびくっと反応してしまうほどです。
あの恐怖を目の当たりにした夫に申し訳ない気持ちと、そして改めて感謝です。

”あ~!もしものことがなくてヨカッタ”
とホッとしたのが本音ですがそれと同時に、農作業は危険と隣り合わせなんだと改めて実感し、これからますます慎重に行動しようと強く心に誓いました。

そして、今回のことで改めて考えたのは、「人生、何が起こるかわからない」ということ。
明日も元気に過ごせるのが当たり前だと思わず、一日一日を大切に生きないとですね。
それは、大切なひとに対しても同じ。明日も元気にいてくれるとは限らないからこそ、悔いのない付き合い方を心がけていきたいです。
あ、あと日頃から身辺整理というかクローゼット綺麗に片づけておこう 笑!

ということで✨
みかん家は今日も元気に、みかんとキウイに愛情を注いでいます!
皆さんも、どうぞハチにはお気をつけて( ;∀;)

わせちゃん
わせちゃん

読んで頂き有難うございます♪

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