湘南ゴールドの魅力と保存方法についてお伝えしたいこと
こんにちは!今回は、湘南ゴールドの収穫から食べ頃までの保存方法や、その過程で気をつけるべきポイントについて、改めて調べてみました。きっかけとしては、「湘南ゴールドの小さいものは大きくなってから収穫したらよいのでは」「収穫後にどうして甘くなるのか」といった質問をいただいたので、そういった質問について参考になる情報をお届けしたいと思います。私自身農家の見習いの身なので、今回調べたことがとても勉強になりました。感謝です。
1. 湘南ゴールドの成長と収穫タイミング
果物の成長には温度の蓄積(積算温度)が重要だそうです。具体的には、開花から収穫に至るまでに、一定の温度が積み重なることで果実が成熟し、収穫の適期を迎えます。
積算温度とは、日々の気温を合計したもので、果実が適切に成熟するためには、品種ごとに決まった積算温度が必要です。 そのため、気温の変動により、収穫時期や果実の成熟度に違いがあります。
果実の収穫タイミングも非常に重要です。果実は、適期を迎えた後に大きくならず、 むしろ、適切な時期を逃すと、酸味が抜けすぎたり、風味がぼやけたりすることがあります。湘南ゴールドの場合も、一定のサイズになった時点で成長はほぼ止まり、それ以上大きくなることはありません。
よって、「小さい湘南ゴールドも無理に早く収穫しているわけではなく、これ以上大きくならない収穫適期を迎えている」 ということになります。
参考:湘南ゴールド規格
ゴルフボールの公式サイズは 直径 42.67mm(約4.3cm)なので2S~Sサイズ
今年は2Sサイズより小さいものが沢山とれ、食べると甘味が凝縮されていて美味しく感じました!
湘南ゴールド収穫に来てくださったお客さんからも「これ美味しいハマる!」と好評だったため、購入量にプラスして入れさせて頂いています。
※例えば箱重量込5㎏箱の場合、5.3kgほどになるようお入れしているものはサービスとなります。
輸送中の傷みや破損を考慮して追加でお入れするよう心がけていますが、箱が閉まらないという場合もあるため、様々です。
採れるサイズはその年の気候によって様々です。数年前は大きいものばかりだったこともあります。
このサイズが採れることも貴重!来年は食べれないかもしれない!という想いですので、是非お召し上がりくださいませ♡
2. 湘南ゴールドに種が入る理由
お客様からいただいた質問でよくあるのが「なぜ湘南ゴールドに種が入るのか?」というものです。種はミツバチの受粉によるもので、ミツバチや風の力で花粉が他の花に運ばれ、受粉が行われることによって種ができるのです。
特に、露地栽培では、ミツバチが自然にやってきて受粉するため、種ができやすいです。逆にハウス栽培では、外部のミツバチが入りにくいため、種ができにくい傾向があります。このため、露地栽培の湘南ゴールドでは、種が入ることがあります。
ちなみに、小さな実よりも大きな実に種が入ることが多いのは、しっかり受粉が行われた証拠!大きな実の方が種ができやすい傾向にあります。
種が入っていたら「ミツバチが頑張ったんだな♪」と思うと、ちょっとほっこりしました(#^.^#)
※みかんに種がないのはなぜ?
みかんに種が入っていないのは、主に 品種の特性 と 受粉の仕組み によるもので、多くのみかんは 受粉なしで果実ができる性質(単為結果)を持っています
3. 収穫後の果物が濡れている理由
収穫したばかりの果物が少し湿っていることがありますが、これは自然な現象です。果物も呼吸をしているため、収穫後に水分が蒸発して表面に露が出ることがあります。特に温度差が激しい季節の変わり目には、こういった現象が起きやすいです。
もし、湿気が気になる場合、果物を新聞紙で包んでおくと湿気を吸収してくれるので便利です。また、新聞紙の使用は、湿度をコントロールするだけでなく、果物の傷を防ぐ役割もあるため、保存におすすめです。
4. 収穫後、甘みが増す理由
収穫したての果物は、酸味が強く感じられることがありますが、収穫後に甘みが増す理由は、果物が後熟するためです。特に柑橘類は、収穫後にさらに糖分を蓄えるので、保存しているうちに酸味が落ち着き、甘みが増します。
これは、果物が収穫後にエチレンガスを放出し、果実内のデンプンを糖に変えることで甘みが増すからです。この過程を「後熟」と呼びます。特に、温度が低く、湿度が適切な場所に保存することで、甘みの成分がより引き出されるんです。
5. 理想の保存方法
理想的な保存方法は、涼しくて風通しの良い場所での保存です。具体的には、温度が低すぎず、湿気も過度に高くない場所が最適です。新聞紙に包んで保存すると、湿気を適度に吸収してくれ、果物の鮮度を長く保つことができます。
冷蔵庫に入れれば長持ちしそうに感じますが、実は冷蔵庫に入れると、果物に低温障害が起こることがあります。低温障害は、果物が冷えすぎることで内部の細胞が損傷し、味や食感が劣化する原因になります。特に柑橘類のような果物は、冷蔵庫での保存が果物の風味を損ねやすいのです。
野菜室の温度は通常5〜10℃程度なので、柑橘類には適しています。冷蔵庫よりもやや温かいため、風味を損なうことなく保存できます。
冷蔵庫に保存したい場合も、冷蔵庫内の温度差や乾燥を防ぐため、通気性の良い袋や新聞紙で包んで保存するとよいそうです。
6. 保存状態によって日持ちの期間が異なる
果物の保存状態によって、日持ちの期間は変わります。冷蔵庫に入れると果物が早めに傷むことがありますが、湿度が適切で風通しの良い場所で保存すれば、湘南ゴールドは長期間楽しめます。購入後2-3週間は日持ちしますが、保存環境によって異なるので、状態が悪くなる前にお早めにお召し上がりください。
このように、湘南ゴールドの特徴や保存方法について詳しく調べてみました。
湘南ゴールドに限らず、みかんの大きさは毎年同じではありません。それは、気温や雨の量、日照時間など、自然の恵みがその年ごとに違うからだそうです。開花日からの累積気温により収穫時期を予測することもできると聞いた時は驚きでした。
今回、お客様からの声をいただいて、農家側から伝えられていないことが沢山あって、逆に私たち農家も買って下さる方々の気持ちをすべて理解しているわけではないんだと実感しました。
私自身がまだまだ農家見習いの勉強中で、調べながら発信しています。だからこそ、これからも疑問や気づいたことがあれば、ぜひ教えてください。お客様の『どうして?』が、私たちにとっても大切な学びになります。これからも、産地ならではの情報をしっかり伝えていきたいと思います🥺
収穫体験に来てくださるお客様や、購入後に感想をくださるお客様とこうして直接会話できることが、本当に素晴らしいと感じています。お客様とのつながりが私たちの力になります!
時に「残念だった」というお声をいただくこともありますが、それをポジティブに受け止め、次への学びに変えることができたことに、逆に感謝の気持ちを感じています☺ メンタルが弱い私ですが、この経験を通して成長できる自分が嬉しく、もっとお客様に喜んでいただけるようにしたいと思っています。
また、今年は例年より小さめのサイズの湘南ゴールドが多かったため、オマケとしてお付けしたものが「サイズが違う!」と感じさせてしまったかもしれません。残念な気持ちさせてしまったかもしれず申し訳ないです。その点については今後、説明の紙をお入れするなど、より伝わりやすい形でお届けできるよう工夫いたします。
「湘南ゴールドと不知火の5㎏箱について、半分ずつではないのか?」というご質問もいただきました。商品説明に記載の量にしてはいますが、サイズによって前後することがあります。そのため、湘南ゴールドの方が多く感じられたかもしれません。もし、商品に関して疑問があれば、LINEやメールでご連絡いただけると大変助かります。どうか今後ともよろしくおねがいします♡
ここまで読んで頂き有り難うございました🙇♀️
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